ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 広報・公表 > 導水管更新事業

本文

導水管更新事業

更新日:2025年6月13日更新 印刷用ページ表示
<外部リンク>

新しい導水管の運用を開始しました

 

導水管運用開始

 

 導水管は、取水場で取水した原水を浄水場まで導く延長約5km、口径2400mmの管路で、企業団の水供給システム上流に位置する重要施設です。
 老朽化した管路による事故リスクを低減するため、新たな導水管を布設する工事を令和元年度から令和6年度まで実施しました。

事業の目的

老朽化した管路の更新

 既設導水管は法定耐用年数(40年)を超過しているため、経年化による事故リスクが高まっています。
 漏水や地震による被害の拡大を防ぐため、計画的な管路更新が必要です。

バックアップ機能の強化

 既設導水管は、単一管路のため、管路事故等により導水を停止した場合は、構成団体への水道用水の供給が停止することになります。
 給水停止は住民生活や都市活動に重大な影響を及ぼすことになるため、緊急時にも対応可能なシステムの構築が必要です。

事業の効果

管路事故・リスクの低減

 新しい導水管を埋設して、経年化に起因する漏水事故のリスクを低減し、管路の安全性を確保しました。
 耐震管を使用し、固く安定した地盤が広がる地下40mのところに埋設して、大規模地震に対する耐震性能の向上を図りました。

綱手部分の構造

維持管理・バックアップ機能の強化

 既設導水管を有効活用し、管路を2条化したことで、一方の導水管を停止することが可能となるため、
計画的な保全管理を行い事故の発生を未然に防止することができます。
 また、一方の導水管に万一事故が発生しても、もう一方を使用することで、安定的に送水を継続することができます。

切替バルブ

ランニングコスト・環境負荷の低減

 既設管と新設管の2条運用を行うことで管路の有効面積が大きくなるため、ポンプの運転負荷が下がり、従来と比べて取水ポンプ運転に係る電力量を年間約12%削減することが期待できます。
 電力量の削減により、二酸化炭素(CO2)排出量を年間で約700トン削減することが期待できます。

工事開始から完成までの様子

 

導水管更新事業工程

 

シールド工事の概要 

 新しい導水管を入れるトンネルは、固く安定した地盤が広がる地下約40mのところを浄水場から取水場に向かってシールドマシンで掘り進めました。

導水管更新事業

シールド工事の進捗状況 写真2

                 新設導水管の位置
新設導水管の位置図

 

安全対策の取組

 導水管トンネル築造に伴うシールド工事では、地盤のゆるみを防止するためのさまざまな対策を実施し、安全施工に努めました。

その1:裏込め材の同時注入

 掘削によって生じたセグメントと地盤の隙間には、掘削と同時にシールドマシンの注入管から裏込め材を充填して、地盤沈下や構造物などへの影響を防止しました。

 ※裏込め材:主材に硬化時間等を調整する材料を混合したもので、15秒程度で固まる

 裏込め材の同時注入

同時注入管

その2:圧力制御装置の設置

 シールドマシンの圧力センサー(切羽水圧センサー)によって地盤の圧力と泥水の圧力を監視し、バランスを保ちながら掘削することで地盤沈下や構造物などへの影響を防止しました。

圧力制御装置

その3:地表面の観測

 シールドマシンが通過する地表面に観測点(概ね20mに1箇所)を設けて、地表面に異常がないか定期的に高さを計測しました。
 シールドマシンが通過するときは、1日に1回以上計測を行いました。
 シールドマシンの通過1ヶ月後までは、1週間に1回計測を行い、通過3ヶ月後に1回計測を行いました。

地表面の観測

これまでの観測では地表面に
異常はありません。

 ※令和4年10月3日掘進完了

現場フォトギャラリー

発進立坑築造工事

発進立坑構造工事 写真1

発進立坑の掘削の様子が動画でご覧になれます
(倍速再生)

発進立坑構造工事 写真2

発進立坑用の鋼製セグメントの上に、圧入桁を設置したところ
(令和2年2月)

発進立坑構造工事 写真3

発進立坑は、掘削と鋼製セグメントの圧入を繰り返しながら掘り進めます
(令和2年5月)

発進立坑構造工事 写真4

直径約13m深さ約55mの発進立坑の完成
(令和2年10月)

シールド工事

シールド工事 写真1

シールドマシン先端の掘削ビットが回転する様子が動画でご覧になれます
(倍速再生)

シールド工事 写真2

トンネル内で鋼製セグメントを組立ている様子が動画でご覧になれます

シールド工事 写真3

発進立坑にシールドマシンを設置したところ
(令和3年1月)

 

シールド工事 写真4

発進立坑付近の工事状況

シールド工事 写真5

トンネル中間付近の
工事状況

シールド工事 写真6

トンネル先端の
工事状況
(令和4年3月)

 

シールド工事 写真7

シールド掘進完了時の状況
(令和4年10月)

 

シールド工事 写真8

シールド掘進完了時の状況
(令和4年10月)

 

到達立坑築造工事

到達立坑築造工事 写真1

到達立坑の掘削状況
(令和4年3月)

到達立坑築造工事 写真2

到達立坑の掘削状況
(令和4年3月)

到達立坑築造工事 写真3

到達立坑の掘削状況
(令和4年3月)

到達立坑築造工事 写真4

直径約11m深さ約45mの
到達立坑の完成
(令和4年8月)

本管布設工事

本管布設工事着手

本管布設工事に着手
(令和5年3月)

トンネル内配管運搬状況

トンネル内配管運搬状況
(令和5年8月)

管接合状況

管接合状況
(令和5年8月)

裏込め

管外周への裏込め
注入状況
(令和5年8月)

導水管更新事業

トンネル内配管布設後の
状況
(令和5年10月)

導水管更新事業

トンネル入口部の配管状況
(令和5年11月)

導水管更新事業

既設管(φ2000mm)接続部のバルブ(φ1500mm)
の設置状況(施工中)
(令和5年11月)

導水管更新事業

既設管(φ2000mm)接続部のバルブ(φ1500mm)
の設置状況(施工完了)
(令和5年11月)

地上部管布設状況

地上部管布設状況
(令和5年12月)

管溶接状況

管溶接状況
(令和5年12月)

立坑内配管

立坑内配管状況
(令和6年5月)

地上部管布設状況

地上部管布設状況
(取水場)
(令和6年10月)

地上部管布設状況

地上部管布設状況
(浄水場)
(令和6年11月)

既設管へのバルブ(φ2400mm)設置状況

既設管へのバルブ(φ2400mm)設置状況(施工前)
(令和6年7月)

既設管へのバルブ(φ2400mm)設置状況(施行中)

既設管へのバルブ(φ2400mm)設置状況(施工中)
(令和6年7月)

既設管へのバルブ(φ2400mm)設置状況(施行完了)

既設管へのバルブ(φ2400mm)設置状況(施工完了)
(令和6年7月)

付帯工事

管理人孔(発進立坑部)の 鉄筋組立状況(B1階天井)

管理人孔(発進立坑部)の鉄筋組立状況
(B1階天井)
(令和6年11月)

管理人孔(発進立坑部)のコンクリート打設状況

管理人孔(発進立坑部)のコンクリート打設状況
(B1階天井)
(令和6年11月)

管理人孔(発進立坑部)のコンクリート打設状況(B1階床)

管理人孔(到達立坑部)のコンクリート打設状況
(B1階床)
(令和6年11月)

 

流量調節弁室のコンクリート打設状況

流量調節弁室のコンクリート打設状況(弁室床)
(令和6年11月)

電線管の布設状況

電線管の布設状況
(令和7年1月)

電気盤の設置状況

電気盤の設置状況
(令和7年1月)

完成

管理人孔の完成状況

管理人孔(発進立坑部)の完成状況
(令和7年3月)

分岐弁室の完成状況

分岐弁室の完成状況
(令和7年3月)

制御弁室の完成状況

制御弁室の完成状況
(令和7年3月)