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ホルムアルデヒド検出に係る損害賠償請求訴訟の和解について等

更新日:2020年2月4日更新 印刷用ページ表示
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ホルムアルデヒド検出に係る損害賠償請求訴訟の和解について

平成30年8月3日 北千葉広域水道企業団

平成24年5月に当企業団の北千葉浄水場で高濃度のホルムアルデヒドが検出された事故について、原因物質の排出事業者であるDOWAハイテック(株)に対し、平成25年8月に千葉地裁に提訴していました。
平成30年6月25日に和解案が提示され、平成30年8月2日、千葉地裁からの和解勧告を受け入れ和解が成立しましたので、お知らせします。

和解の相手方

  1. DOWAハイテック株式会社(被告) 埼玉県本庄市仁手(にって)1781
  2. 高崎金属工業株式会社(原告補助参加人) 群馬県高崎市倉賀野町2663-1

和解日

平成30年8月2日

和解の内容

  1. 被告は、原告北千葉広域水道企業団に対し、和解金として19,051,865円を支払うこと。
  2. 原告補助参加人は、被告に対し、和解金として3,000,000円を支払うこと。
  3. 被告及び原告補助参加人は、この種事案の再発防止に努めるものとする。

和解金の内訳(北千葉広域水道企業団分)

粉末活性炭追加使用量分、給水料金減収分、水質検査用消耗品費、燃料費、委託費、人件費

その他

他の和解した原告側水道事業体
千葉県、野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市

参考

概要

 平成24年5月中旬、化学メーカーであるDOWAハイテック(株)から産業廃棄物として排出されたヘキサメチレンテトラミンを高濃度に含む廃液が、産業廃棄物処理業者である高崎金属工業(株)で十分に処理されずに河川に放流され、利根川水系から取水する浄水場において浄水処理過程で注入する塩素と反応し、ホルムアルデヒド※が発生した。

 この影響を受け、一部の浄水場においてホルムアルデヒドが水質基準を超えて検出され、1都4県の8浄水場で取水の停止又は減量を行い、千葉県内の5市(野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市)では、断水(約36万戸、87万人)に至った。

 水道事業体では拠点給水所の設置や給水車による応急給水を実施し、さらに一部では濁り水などの影響により水道料金の減免措置を実施した。また、浄水場では原因物質を除去するために粉末活性炭の追加注入を行うなど、多額の損害が発生した。

※ホルムアルデヒド
樹脂原料や防腐剤などに広く使用される化学物質であるが、水道においては、浄水処理過程で消毒のために注入する塩素と水中の有機物が反応して生成することがある。国が定める水質基準は、1リットルあたり0.08ミリグラム以下。

訴訟経過

平成24年12月26日 1都4県の水道事業体がDOWAハイテック(株)に対して損害賠償を請求
平成25年1月18日 DOWAハイテック(株)が損害賠償請求に応じることは困難である旨を回答
平成25年8月30日 DOWAハイテック(株)に対し損害賠償請求訴訟を千葉地方裁判所に提訴
平成25年10月24日 第1回口頭弁論。その後平成29年7月3日までの間、計24回の弁論準備手続き
平成29年9月28日 証人尋問
平成30年6月25日 千葉地方裁判所から和解案の提示

各水道事業体の和解額(参考)

北千葉広域水道企業団 19,051,865 円
千葉県 18,163,584 円
野田市 21,336,661 円
柏市 58,581,178 円
流山市 13,879,809 円
我孫子市 3,403,914 円
八千代市 3,913,949 円

ホルムアルデヒド検出に係る損害賠償請求訴訟の提起について

平成25年8月30日 北千葉広域水道企業団

 当企業団の北千葉浄水場で高濃度のホルムアルデヒドが検出された事故について、原因物質のヘキサメチレンテトラミンの排出事業者であるDOWAハイテック(株)に損害賠償請求を行いましたが、拒否されました。
 そのため、訴訟により損害賠償を求めることとし、被害を受けた千葉県をはじめとする企業団構成団体の水道事業体と共同原告となり、本日千葉地裁に提訴しました。

提訴の相手方

埼玉県本庄市仁手(にって)1781 DOWAハイテック株式会社

訴訟提起日

平成25年8月30日

提訴による請求額(北千葉広域水道企業団)

43,694,405円及び事故発生時からの遅延損害金

請求額の内訳

粉末活性炭追加使用量分、給水料金減収分、水質検査用消耗品費、燃料費、委託費、人件費

請求の根拠

民法第709条の不法行為に基づく損害賠償請求

共同原告となった水道事業体

北千葉広域水道企業団、千葉県、野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市

提訴裁判所

千葉地方裁判所

※なお、茨城県、群馬県、埼玉県、東京都は、本日さいたま地裁に提訴しました。

参考

事故の概要

平成24年5月中旬、利根川水系の浄水場においてホルムアルデヒドが水質基準値を超えて検出され、1都4県の8浄水場で取水の停止又は減量を行い、千葉県内の5市(野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市)では断水に至りました。

事故の原因

DOWAハイテック株式会社から産業廃棄物として排出されたヘキサメチレンテトラミン(以下「HMT」という。)を高濃度に含む廃液が、産業廃棄物処理業者において中和処理されたものの、HMTが適切に処理されずに河川に放流されたため、利根川水系から取水する浄水場において、浄水処理過程で注入する塩素と反応し、ホルムアルデヒドが発生したと考えられています。

損害賠償請求の経緯

  • 平成24年12月26日 1都4県の水道事業体がDOWAハイテック(株)に対して損害賠償を請求しました。
  • 平成25年 1月18日 DOWAハイテック(株)から損害賠償請求に応じることは困難である旨の回答がありました。

各水道事業体の請求額

北千葉広域水道企業団 43,694,405円
千葉県 41,107,257円
野田市 28,432,855円
柏市 84,761,228円
流山市 18,923,890円
我孫子市 5,732,077円
八千代市 6,083,917円
合計 228,735,629円

ホルムアルデヒド検出に係る損害賠償請求について

平成24年12月26日 北千葉広域水道企業団

 本年5月下旬に当企業団の北千葉浄水場において高濃度のホルムアルデヒドが検出された事故について、原因物質のヘキサメチレンテトラミンの排出事業者であるDOWAハイテック(株)と損害賠償について、話し合いを行ってきました。
 しかし、合意には至らなかったため、1都4県の水道事業体及び当企業団の構成団体と同時に、DOWAハイテック(株)に対して、損害賠償請求を行いました。

請求の相手方

埼玉県本庄市仁手(にって)1781  DOWAハイテック株式会社

請求日及び支払期限

請求日 平成24年12月26日(水曜日)
支払期限 平成25年 1 月18日(金曜日)

請求額

43,694,405円

請求額の内訳

粉末活性炭追加使用量分、給水料金減収分、水質検査用消耗品費、燃料費、委託費、人件費

請求の根拠

民法第709条の不法行為に基づく損害賠償請求

同時に請求を行った水道事業体

茨城県企業局、群馬県企業局、埼玉県企業局、千葉県水道局、東京都水道局及び当企業団の構成団体である松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市、習志野市、八千代市