高度浄水施設建設について

更新日：2020年2月4日更新印刷用ページ表示

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高度浄水施設の建設を行っています。安全で良質な水道水をお届けします。

高度浄水施設建設の目的│高度浄水処理とは│工事進捗状況
 高度浄水施設建設　定点写真│過去の進捗状況等

高度浄水処理による用水供給を開始しました

　平成21年度から北千葉浄水場（流山市桐ヶ谷）の敷地内に建設を進めてきたオゾン処理と生物活性炭処理による高度浄水施設（処理能力：日量47万立方メートル）の主要施設が完成し、平成26年12月16日から、構成団体に対し全量高度浄水処理に切り替えた用水供給を開始しました。
　なお、引き続き平成27年度末までの予定で、場内整備工事等を進めてまいります。

高度浄水施設建設の目的

　北千葉浄水場が水源としている利根川水系江戸川は、流域の都市化の進展などによる影響で河川の水質改善が進んでいない状況にあり、異臭味対策等のための粉末活性炭処理が常態化していました。
　特にカビ臭や水道水の塩素消毒によって生じるトリハロメタン等の原因となる有機物などは、これまでの処理方式で十分に取り除くことができなかったため、突発的な水質悪化では適切な対応が難しくなる状況も懸念されていました。
　そこで企業団では、水道を利用する方々に、より安心していただける良質な水道用水を安定的に供給するため、「高度浄水施設」を導入することとしました。

高度浄水施設の導入により、
　ヘキサメチレンテトラミン(ホルムアルデヒド生成物質)にも的確に対応することができます。

　平成24年5月中旬に利根川水系で発生したヘキサメチレンテトラミン（ホルムアルデヒド生成物質）の流下に伴う水質事故においては、北千葉浄水場から構成団体浄水場等への送水を停止したことにより、企業団の給水区域において広範囲における減断水が発生し、この地域にお住まいの80万人を超える皆さまにご不便、ご迷惑をおかけしました。
　この水質事故においては、高度浄水処理（オゾン・生物活性炭処理）を行っていた近隣の浄水場では影響を受けませんでした。
　「高度浄水施設」の導入により同様の事故が発生した場合でも、今後は対応が可能と見込んでいます。

完成予想図

北千葉浄水場（流山市内

高度浄水処理とは

　北千葉浄水場におけるこれまでの浄水処理施設は、処理水中の泥やゴミなど浮遊物を薬品により固めて沈める『薬品沈澱池』と、沈澱池で沈まないとても細かい物質をろ過して取り除く『急速ろ過池』を組み合わせた、一般的な処理方式を採用していました。　高度浄水処理のしくみ
　これに対し、「高度浄水処理」は、この一般的な処理方式では取り除くことができない水中に溶け込んだ物質などを除去するために用いられる処理方式で、「オゾン処理」や「粒状活性炭処理」、「生物処理」などの種類があり、水質の状況や目的に合わせた方式が採用されます。
　企業団では、オゾンの強力な酸化力を利用して水道水の臭い、色の原因となる有機物を分解する「オゾン処理」と、生物活性炭の吸着力で有機物を取り除く「生物活性炭処理」を採用し、北千葉浄水場内に「オゾン処理施設（オゾン棟、オゾン接触池）」及び「生物活性炭処理施設（生物活性炭吸着池）」等の高度浄水施設を新たに建設しました。

北千葉広域水道企業団　浄水フロー

※フローをクリックすると拡大します

主な高度浄水施設の写真

中間ボンプ施設の画像オゾン処理施設の画像生物活性炭処理施設の画像

中間ボンプの画像連絡管の画像生物活性炭吸着池屋上

オゾン発生器の画像高圧受電生物活性炭吸着池屋上

工事進捗状況（平成28年1月現在）

　高度浄水施設建設事業は、平成21年度に事業に着手、翌22年度から建設用地の造成に取りかかり、23年度には中間ポンプ施設やオゾン処理施設など基幹施設の築造工事が本格的にスタートしました。
　平成26年12月には、全量高度浄水処理に切り替えた用水供給を開始し、現在は残る場内整備等の工事を行っています。

主な工事の進捗率

主な工事の進捗率の画像

現場の状況

場内整備工事

　高度浄水施設の築造や場内連絡管を布設する工事が終わり、工事で掘った場所を埋め戻しましたが、凸凹が多く、人や車両が安全に通行できるようにはなっていません。
　そのため、現在、整地や舗装して場内道路を造ったり、新しく稼働する施設の周囲をフェンスで囲うなどの場内整備工事を行い、見学者などを受け入れられる場内環境を整えています。

場内整備工事の画像1 場内整備工事の画像2 場内整備工事の画像3